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長編SS「高町フェイト、始まります」その3

気分転換第二号。
長編SSのネタを打ってみたり。

今回は台詞だけじゃないんです、奥さん(ぉ

と言うわけで、続きからどうぞ。
今日は(今日も?)二人とも休みなので、家で二人仲良く家事をしているみたいです。
なのはが鼻歌交じりに掃除機をかけているので、

「なのは、洗濯物取り込んでくるよ」
「お願いね、フェイトちゃん」

暇なフェイトは外に出て洗濯物の取り込み作業。

外は雲一つ無い快晴。
晴れ渡る青空を見渡して伸びをすれば、新鮮な空気が肺を満たしていく。

ああ、なんだか幸せな気分だなぁ……。

「よし」

掛け声一発、取り込み開始。
電光石火の早業は、きっとなのはとの過去の特訓の成果。

――何の特訓なのかは秘密だけれど。



そうして気が付けば、辺りの洗濯物は全部フェイトの持つかごの中。
その中の一つを手にとってみれば、ほのかに香る洗剤の匂いを確かめる。

「んー、乾いたばっかりの洗濯物。
 お日様の香りがする……」

新鮮な空気とは違う、これもまたすがすがしい香りに、フェイトの表情は緩みっぱなしだった。



が、しかし。

次の瞬間、緩んでいた表情はサッと青ざめることになる。



「?」

その匂いを嗅いでいた洗濯物を広げてみると……。



「!?」

な の は の パ ン ツ 。



しかも一度だけしか見たことの無い勝負下着仕様!?
これって新婚初夜の時にしか見たことが無い……ぁ。

お、思い出したら鼻血が……あー。



鼻頭を抓まんで天を仰ぎ、首筋をトントンと叩いていると。

「フェイトちゃーん、取り込み終わったー?」

掃除の終わったなのはさんが駆けつけちゃいました。



「!?」

手の中のものを見せたら死亡。

そんな物騒な言葉が脳内に過ぎるが、それは決して誇張された表現ではなくて。

どこに隠そうか……考える暇の無かったフェイトは、思わず。



「フェイトちゃん……なんで股間が膨らんでるの?」

何故か自分が履いていたジーンズの、その股のところに突っ込んでいました。



「こ、ここっ、ここっ……」

屠殺寸前のニワトリのようにか細い声で鳴くフェイト。

当然膨らんでいる理由なんて浮かんではこなくて。



「まさか、そこに何か隠してる?」

と、そんな確信をズバリと突かれたものだから。



「ち、違うよっ!」

苦し紛れにそんなことを言うしかなくて。



「じゃあ、なんでそこがそんなに膨らんでるの?」

進退窮まったフェイトは思わず、



「ひ、姫ぇ! 暖めておきましたっっっ!!」



時間停止。
いままで誰も成し得なかった時間凍結魔法がここに完成した。

たっぷり数秒止まっていたなのはは、油が足りないロボットのようにぎ、ぎ、ぎと首を捻り。



「フェイトちゃん?」

「は、はひ?」



「今晩ご飯抜き」

「そ、そんなっ!?」



……とまあ、そんなことがありまして。

今は夜の食事の時間。



なのはとヴィヴィオの前には普段では考えられないような、
ピザだの寿司だの和洋折衷豪華な料理がよりどりみどりで並べられていたり。

それを指を咥えて眺めるフェイトさんは大分涙目だったけれど。



「フェイトちゃん、お腹空いた?」

「うー」



「後でたっぷり食べさせてあげるからね?」

「う?」



どうやらフェイトさん、深夜にはお腹一杯食べることが出来たみたいです。



もっとも、補給できた栄養分は“なのは分”だけだったみたいでしたが。
コメント

No title

 あー、深夜にフルコースですか♪ それも、なのはさんという名の♪
 でも、フェイトさん。「温めておきました」って。秀吉じゃないんだから(苦笑
 だけど、フェイトさんらしいですね♪ 
 ごちそうさまでした。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。
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