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長編SS「高町フェイト、始まります」その5
調子に乗って高町婦妻(ふさい)更新です(笑)
最初は拍手のコメントを元に数行くらいで終わらせるつもりが、あっと言う間に長い話に(苦笑)
今回は前回の買い物から帰ってきた後の、オムライス完成編です。
本当は買い物のシーンも書きたかったけど、とりあえず先に浮かんだこのネタから。
本編は続きからですー。
あ、今回ちょっとエロかも。(R-12~15くらい?)
最初は拍手のコメントを元に数行くらいで終わらせるつもりが、あっと言う間に長い話に(苦笑)
今回は前回の買い物から帰ってきた後の、オムライス完成編です。
本当は買い物のシーンも書きたかったけど、とりあえず先に浮かんだこのネタから。
本編は続きからですー。
あ、今回ちょっとエロかも。(R-12~15くらい?)
じゅー。
油を敷いたフライパンから、皿に移されるげんこつ大のハンバーグ。
付け合せにバターで炒めた人参やさやいんげんを添えれば、はい完成。
「ヴィヴィオ、ハンバーグ出来たよ」
「あ、ありがとう、なのはママ……」
隣で見ていたヴィヴィオが、照れくさそうにハンバーグを載せた皿を食卓に持っていく。
それを満足そうに見つめる私……うん、ちょっとはお母さんらしいかな?
フライパンを洗って、私は先に作ってあったオムライスを待ち望んでいる人のところへ持っていく。
その人は既にテーブルの前に行儀良く座っていて、得物である先割れスプーンを構えていた。
バルディッシュには悪いけど、それが普段の武器(ザンバーとか)より余程似合っていて。
何だか食べ盛りの腕白な子供を目の前にしているみたいで可愛らしかった。
「フェイトちゃん……はい、オムライス」
「うんっ……ありがとう、なのは!」
「にゃはは、どういたしまして」
喜色満面。
両手を合掌し、いただきますと大きな声で唱和するフェイトちゃん。
そして。
「……」
……何故かスプーンを大きく振りかぶったまま、フェイトちゃんはカキリと硬直した。
「どうしたの、フェイトちゃん。 食べないの?」
「うん……」
気が付けば、オムライスを掬わないままスプーンはフェイトちゃんの口の中。
むぐむぐ口だけ動かすその姿は、なんだか食べたいのに食べられないみたいな、そんな風に見える。
「なんで? フェイトちゃんは私の作ったオムライスは食べたくないの?」
「違うの……」
「じゃあ、なんで?」
申し訳なさそうに俯くフェイトちゃん。
少なくとも食べたくないと言うわけでは無いみたいだけど……。
その時、スプーンを持っていない左手がスッと伸ばされる。
人差し指はオムライスを指していて。
「……ハートマーク」
「?」
「なのはの描いてくれたハートマーク、崩したくない……」
「あ……」
要するに、フェイトちゃんは。
このハートマークが崩れるのが私との仲が壊れるみたいで嫌だと、そう言いたいらしい。
「ぷっ……」
思わず噴き出した私を見て、口を尖らせるフェイトちゃん。
「だって、なのはのハートなんだよ……崩せないよ……」
「はいはい」
だけど、見ているだけじゃダメなの。
私はフェイトちゃんに食べさせたくて作ったんだから。
「……えいっ」
「あーーーっ!?」
私はフェイトちゃんばりの電光石火の早業で、オムライスのハートを削っていた。
それを呆然とした表情で見つめるフェイトちゃん。
……あ、涙目。 可愛いなー。
「な、なのはっ! わた、わた、私達のハートがっ」
「うん、落ち着いてフェイトちゃん」
「だってっ」
今にも泣き出しそうなフェイトちゃん。
だけどね?
「はい、あーん」
「!?!?!?」
「見ているよりも、どうせなら味わって欲しいな?」
私の愛を、ね。
心の中で言って、私自身ちょっと顔が熱くなってきた。
だけど、食べさせたいの。
折角の新婚生活、一度はやってみたくて。
「あ、あーんって、もしかして」
戸惑っているフェイトちゃん。
もう、素直に食べてくれればいいのに。
私だって、恥ずかしくないわけじゃないんだから。
「あーん」
「ん……!?」
私は半ば強引にフェイトちゃんの口にオムライスを運ぶ。
「んぐ、んっ……んぅ」
口に入りきらないくらいのオムライスを無理やり押し込まれたフェイトちゃんは
何とか嚥下しようとするものの、口角からチキンライスがぽろぽろ零れて。
――その姿に、私は目が離せない。
一生懸命先割れスプーンをしゃぶる瑞々しい唇に、口元に付いたご飯を舐め取るために蠢く舌。
頑張って与えられた物を飲み込もうと鳴らされる喉、その細く白い首筋。
(目の毒だよ、フェイトちゃん……)
自分で提案したこととはいえ、何だかイケナイキモチになってしまう。
フェイトちゃんにスプーンを咥えさせたまま、ボーっとしていると。
「&$%#@\!?」
「あ」
無意識に持っていたスプーンをフェイトちゃんの喉の奥に押し込んでいました。
先割れスプーンなので、尖った部分が喉を突いたに違いなくて。
「ぐむ~~~!?」
「ご、ごめんフェイトちゃん!」
もんどりを打って倒れるフェイトちゃん。
私はそんなフェイトちゃんに謝ることしかできなかった……。
「あーん」
「ん……」
「ふふ……美味しい? フェイトちゃん」
「美味しいよ、なのは……。 ほら、なのはも……あーん」
「あーん……んぅ……あむ」
「可愛いよ、なのは……」
フェイトちゃんの意識が元に戻ってからずっと、私達はオムライスを食べさせあっていた。
スプーンはここに二つあるんだけど、わざと一つのスプーンで食べさせあって。
「あ、なのは。 口元にご飯粒付いてる」
「え、本当?」
「ほら……ここに」
「あんっ」
そう言っては、ご飯粒と私の唇を奪っていくフェイトちゃん。
もう、今日だけで何度キスしたかなんて覚えてなくて。
「ね、フェイトちゃん」
「どうしたの、なの……あふ……」
時には触れるだけのキスだと物足りなくて。
深く口付けを交わして。
離れ際に煌くのは、唇同士を繋ぐ一筋の銀の糸。
「フェイトちゃんの口の中にもご飯粒があったよ?」
「……それは食べ途中って言うんだよ、なのは」
「にゃはは……」
「ふふふ……」
私とフェイトちゃん、二人で微笑みあった頬は朱に染まり。
テーブルの上には、ちょっとだけ冷めたオムライス。
私たちの食事の時間は、まだまだ終わらない――。
「なのはママ、フェイトパパ……ハンバーグも忘れないでね」
実は一緒のテーブルを囲んでいたヴィヴィオ。
その顔は私達以上に真っ赤に染まって。
食事はまだまだ終わらないっ!
油を敷いたフライパンから、皿に移されるげんこつ大のハンバーグ。
付け合せにバターで炒めた人参やさやいんげんを添えれば、はい完成。
「ヴィヴィオ、ハンバーグ出来たよ」
「あ、ありがとう、なのはママ……」
隣で見ていたヴィヴィオが、照れくさそうにハンバーグを載せた皿を食卓に持っていく。
それを満足そうに見つめる私……うん、ちょっとはお母さんらしいかな?
フライパンを洗って、私は先に作ってあったオムライスを待ち望んでいる人のところへ持っていく。
その人は既にテーブルの前に行儀良く座っていて、得物である先割れスプーンを構えていた。
バルディッシュには悪いけど、それが普段の武器(ザンバーとか)より余程似合っていて。
何だか食べ盛りの腕白な子供を目の前にしているみたいで可愛らしかった。
「フェイトちゃん……はい、オムライス」
「うんっ……ありがとう、なのは!」
「にゃはは、どういたしまして」
喜色満面。
両手を合掌し、いただきますと大きな声で唱和するフェイトちゃん。
そして。
「……」
……何故かスプーンを大きく振りかぶったまま、フェイトちゃんはカキリと硬直した。
「どうしたの、フェイトちゃん。 食べないの?」
「うん……」
気が付けば、オムライスを掬わないままスプーンはフェイトちゃんの口の中。
むぐむぐ口だけ動かすその姿は、なんだか食べたいのに食べられないみたいな、そんな風に見える。
「なんで? フェイトちゃんは私の作ったオムライスは食べたくないの?」
「違うの……」
「じゃあ、なんで?」
申し訳なさそうに俯くフェイトちゃん。
少なくとも食べたくないと言うわけでは無いみたいだけど……。
その時、スプーンを持っていない左手がスッと伸ばされる。
人差し指はオムライスを指していて。
「……ハートマーク」
「?」
「なのはの描いてくれたハートマーク、崩したくない……」
「あ……」
要するに、フェイトちゃんは。
このハートマークが崩れるのが私との仲が壊れるみたいで嫌だと、そう言いたいらしい。
「ぷっ……」
思わず噴き出した私を見て、口を尖らせるフェイトちゃん。
「だって、なのはのハートなんだよ……崩せないよ……」
「はいはい」
だけど、見ているだけじゃダメなの。
私はフェイトちゃんに食べさせたくて作ったんだから。
「……えいっ」
「あーーーっ!?」
私はフェイトちゃんばりの電光石火の早業で、オムライスのハートを削っていた。
それを呆然とした表情で見つめるフェイトちゃん。
……あ、涙目。 可愛いなー。
「な、なのはっ! わた、わた、私達のハートがっ」
「うん、落ち着いてフェイトちゃん」
「だってっ」
今にも泣き出しそうなフェイトちゃん。
だけどね?
「はい、あーん」
「!?!?!?」
「見ているよりも、どうせなら味わって欲しいな?」
私の愛を、ね。
心の中で言って、私自身ちょっと顔が熱くなってきた。
だけど、食べさせたいの。
折角の新婚生活、一度はやってみたくて。
「あ、あーんって、もしかして」
戸惑っているフェイトちゃん。
もう、素直に食べてくれればいいのに。
私だって、恥ずかしくないわけじゃないんだから。
「あーん」
「ん……!?」
私は半ば強引にフェイトちゃんの口にオムライスを運ぶ。
「んぐ、んっ……んぅ」
口に入りきらないくらいのオムライスを無理やり押し込まれたフェイトちゃんは
何とか嚥下しようとするものの、口角からチキンライスがぽろぽろ零れて。
――その姿に、私は目が離せない。
一生懸命先割れスプーンをしゃぶる瑞々しい唇に、口元に付いたご飯を舐め取るために蠢く舌。
頑張って与えられた物を飲み込もうと鳴らされる喉、その細く白い首筋。
(目の毒だよ、フェイトちゃん……)
自分で提案したこととはいえ、何だかイケナイキモチになってしまう。
フェイトちゃんにスプーンを咥えさせたまま、ボーっとしていると。
「&$%#@\!?」
「あ」
無意識に持っていたスプーンをフェイトちゃんの喉の奥に押し込んでいました。
先割れスプーンなので、尖った部分が喉を突いたに違いなくて。
「ぐむ~~~!?」
「ご、ごめんフェイトちゃん!」
もんどりを打って倒れるフェイトちゃん。
私はそんなフェイトちゃんに謝ることしかできなかった……。
「あーん」
「ん……」
「ふふ……美味しい? フェイトちゃん」
「美味しいよ、なのは……。 ほら、なのはも……あーん」
「あーん……んぅ……あむ」
「可愛いよ、なのは……」
フェイトちゃんの意識が元に戻ってからずっと、私達はオムライスを食べさせあっていた。
スプーンはここに二つあるんだけど、わざと一つのスプーンで食べさせあって。
「あ、なのは。 口元にご飯粒付いてる」
「え、本当?」
「ほら……ここに」
「あんっ」
そう言っては、ご飯粒と私の唇を奪っていくフェイトちゃん。
もう、今日だけで何度キスしたかなんて覚えてなくて。
「ね、フェイトちゃん」
「どうしたの、なの……あふ……」
時には触れるだけのキスだと物足りなくて。
深く口付けを交わして。
離れ際に煌くのは、唇同士を繋ぐ一筋の銀の糸。
「フェイトちゃんの口の中にもご飯粒があったよ?」
「……それは食べ途中って言うんだよ、なのは」
「にゃはは……」
「ふふふ……」
私とフェイトちゃん、二人で微笑みあった頬は朱に染まり。
テーブルの上には、ちょっとだけ冷めたオムライス。
私たちの食事の時間は、まだまだ終わらない――。
「なのはママ、フェイトパパ……ハンバーグも忘れないでね」
実は一緒のテーブルを囲んでいたヴィヴィオ。
その顔は私達以上に真っ赤に染まって。
食事はまだまだ終わらないっ!
コメントの投稿
« なのはちゃんとフェイトちゃんがラブラブなんだよっ! l ホーム l コメントとか拍手とか……(増えてきました!) »
途中で「ヴィヴィオどうしたんだろう」と思っていましたが、一緒にごはん食べていたんですね。
ご愁傷さまです。
そして、先割れスプーンなんて、えらくかわいいものを使っていますね、フェイトさん。
まぁ、ところところでかわいらしいものをお使いなのがフェイトさんの萌えどころですからね~(垂涎
うん、イチャイチャごちそうさまでした。
それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。