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リリカルマジカル9、新刊情報!(多分出せるはずw)

さー、来る! サークルPR!!
どんな寒いギャグでも決して躊躇しない男、カルナことリリカル師匠です、ごきげんあそばせ。

今日はいよいよ新刊情報の紹介だZE!
え、なんで二日前に告知するかって、気にするなYO!





……新刊できたの、今日なんだから(ボソ)





え、えーっと、そんな事はさておきっ!
早速告知行きたいと思います!



新刊のタイトルは、

「二人はズバピュア! MAXピュアハート!」



はい、いま何のこっちゃと思った方、少し頭クールにいこうぜ?
クールクールクールクール!(元ネタはぐぐってねw)



話の主役は「ズバル=ナカジマ」と「ピュアナ=ランスター」。



なんとなく、お分かりいただけたでしょうか?
悲しいけどこれ、パラレルなのよね?(元ネタはぐぐ(ry



普通のスバルよりも、ほんのちょっぴりズバズバと発言する「ズバル=ナカジマ」と、
ピュアで恥ずかしがりやな「ピュアナ=ランスター」。

そんな二人の話だったりそうでなかったり(どっちだ)。
あ、他のキャラは普通の名前ですw

そして何気に途中でなのフェイ成分も混ぜちゃったんだぜw
そっちの方が筆がのったというか、パソコン入力がはかどったのはリリカル師匠との秘密さ!(ぉ



ちなみに今回、初めてのオフセット本なのですが。
表紙をなんと、あ、あの……。

ふらぽわさんが描いてくれました!

そしてゲスト原稿にはなーさん!

そんな感じで絵も充実したものになりました、あざーっす!



そうして出来上がった本は、リリカルマジカル会場の「ち-29 リリカル1・2・3」で販売しております!
皆様のお越しを心からお待ちしているんだっぜ!



それでは、続きからサンプル文章を2ページ分行きたいと思います。
少しでも興味を持たれた方、み、見ていけばいいんだからね……!(キモイ
【ピュアナの過去】

それは、私がまだ幼かった頃のこと。

目に映るもの全てが恐ろしく見えて、知らない人が近づいて来るとすぐに逃げ出していたあの頃。
私を未知の恐怖から庇ってくれていたのは、優しい兄――ティーダ・ランスターの存在だった。

時空管理局の空戦魔導師で、執務官の仕事に憧れていた兄。
そんな兄の周りには――彼の人徳が成せる業なのだろう――いつも沢山の人が集まっていて、私はそれを誇らしげに遠くから眺めていたものだった。

私が外出する時は、必ず兄の斜め後ろに寄り添って歩くと決めていた。
何かあれば直ぐに兄の服の裾が握れるそこが、私にとって唯一安心できる場所だったからだ。

当時の私は、これから先もずっと兄のそばで生きていくのだと信じて疑わなかった。
将来は私を守ってくれる兄をサポートできる仕事に就くのだと、そう思っていた。
思っていた、のに。

ある日、突然兄が亡くなった。

死因は、追跡中の魔導師から負わされた傷が原因による失血死だった。
その時に起きたであろう魔法戦の壮絶さは、目の前の面影を残していない兄の亡骸から容易に想像できた。

私は、泣いた。
人目を気にせず泣いたのは、生まれて初めてだったかもしれない。
目を泣き腫らすほど泣いたのは、それが私にとってあまりにも衝撃的な事件だったからだ。

私は、これから何を支えにして生きていけばいいの?
そう尋ねようにも、今まで私を導いてくれていた兄はもうどこにも居ない。

私が一人塞ぎ込んでいると、兄の同僚が続々と葬儀に駆けつけてくれた。
私は優しい兄の仲間達に、唯一の遺族として感謝の言葉を述べようとした。
それなのに、降りかかってきた言葉は耳を疑いたくなるような内容のものだった。

曰く、「魔導師に殺されるなど、首都航空隊の名折れである」とか。
曰く、「死して漸く任務を全うできたのだ」とか。
曰く、曰く、曰く。

……何ということはない。
私が遠巻きに眺めていた仲の良い関係というのは、結局上辺だけの付き合いだったという事だ。
後で聞いた話だが、エリート局員である兄を良く思っていた人は少なかったのだとか。

だが、それを知ったのは兄が亡くなって暫くしてからの事。
何も知らず葬儀に参列していた私は、兄の同僚の無慈悲な言葉に、遺骨を抱えながら溢れる涙が止まらなかった。

その日を期に、私は兄の意志を継ごうと考え始めるようになった。

このままでは兄が浮かばれない。
兄の魔法がどんな局面においても通用する事を、私が身を持って証明してみせよう。
そうして兄がなれなかった執務官への道を、自分の足で歩んでみせよう。
そうすれば、兄を馬鹿にした同僚たちを見返す事が出来るはずだから。

私はいま正に、自分の足で一歩を踏み出そうとしていた。
兄の背中を、想い出という名の幻影を振り払って、初めて私一人の力で外へ――。

――不意に、息が出来なくなった。

自分だけで踏み出す外の世界は、舵の無い船で漕ぎ出す感覚にきっと似ていた。
視界をグルグルと掻き回す人の渦に溺れて、吐き気がする。
通る人全てが、私を見ているように感じる。
人々の視線を遮る物も無く、白日の下に晒された私の心がこう叫ぶ。

私を見ないで!
私を見ないで!
私を見ないで――!

気が付けば私は、手近の柱の陰に隠れていた。
そして、絶望にも似た気持ちで悟った。
私は何かの物陰に隠れていないと、人と対峙出来ない性格になってしまっていたのだ、と。

兄の後ろに居続けた事の代償。
私は強い決意とは裏腹に、すっかり人前に立つ事が出来なくなってしまったのだった。




<つづきはWEBリリマジで!>
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