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SS長編「高町フェイト、始まります」その1

さあ、またしても魔が空きました……もとい、間が空きました。


最早恒例行事のようなものです、諦めてください(ぇ)

本当にテンションが乗ってる時しか更新できないもんなぁ~自分……。



さて、今回のタイトルを見てもらえば分かるとおり、長編を始めてみたいと思います。


タイトルは「高町フェイト、始まります」!

タイトルで察することが出来るかもしれないですが、なのフェイ結婚話です。


一応長編とは書きましたが、実際は特に長編としての方向性は無く、

形式的に短編連作に近い形になると思います。


でも、とりあえず考えられるだけの甘々を詰め込んでいきたいと思っているので、

応援よろしくお願いします!!


では、本編は続きから……。
「宅急便でーす」
「あ、はーい」

「こちらに受け取りのサインをお願いします」
「あ、はいは……」

「? どうかされましたか?」
「あ、い、いえっ!? さ、サインですよねっ!?



…………高町、と」

「はい、どうもです。 ありがとうございましたー」



「~♪ ~~♪」

「ただいま……」
「あ。 お疲れ様、フェイトちゃん。 荷物どこから届いたの?」

「ああ、なのはの実家からだよ。 中身はまだ見てないけど」
「そっか」

「ちゃんとサインして受け取ってきたよ。



…………高町、って」

「!?」
「……」

「あ~……。 そ、そっか~。 今ではフェイトちゃんも高町だもんね~」
「そ、そうだよ。 昨日無事に婚姻届が受理されて、高町フェイトに、な、なりました……」

「にゃ、にゃはは……な、何だか照れくさいね」
「そ、そうだね」

「あ! お、お料理作ってるからさ……フェイトちゃんは、その……。
 い、椅子に座って待っててくれるかなっ?!」
「う、うん…………それって、なのはの手料理、なんだよね」

「あ……うん」
「……こ、これから、毎日……なんだよね。 なのはの、手料理」

「ふぇ、フェイトちゃんは私の手料理イヤなの?!」
「イヤじゃないよっ! そ、そうじゃなくて、その……照れくさくて」

「べ、別に結婚する前から私の手料理食べてたよねっ!?」
「それはそうだけどっ……今まで作ってもらえるだけで幸せだったのに、
 これからは毎日なんだよ?
 
 毎日、なのはの手料理で朝を迎えるんだよ?」

「はぅ……」
「だ、だって私達……。 こ……婚姻関係、なんだよ?」

「こここ、婚姻関係っ!?」
「私が夫で、なのはが妻で……。
 苗字だって一緒になったし、私の妻ですって堂々と紹介できるし!」

「なのはが、妻……フェイトちゃんの奥さん……」
「夫婦割引とかも使えるし、アンケートで既婚の欄に丸が付けられるし!!」

「既婚!? スデニケッコンシテイマス……?」
「そ、そうだよっ! なのはと、私は、一生を共にすると誓って……(ごにょごにょ)」

「…………」
「…………!? な、なのはっ! 料理!!」

「ふぇ? あ、ああっ!?」
「焦げてる! 焦げてるっ!!」

「み、水……じゃなくて、火! 火!!」
「火力を弱めて……って、そっちは火を強くする方!?」

「にゃあああ!? ごめんなさいぃぃ!!」



「……炭に、なっちゃった……」
「真っ黒だね、見事に」

「…………ぐすっ」
「な、なのはっ!?」

「折角フェイトちゃんに美味しい料理を食べさせたかったのに……ひっく」
「なのは……」

「最初からこんな……ミスして……教導みたいに上手くいかなくて……。
 こんなんじゃ私、フェイトちゃんに嫌われて……フェイトちゃん!?」
「むぐ……苦いね、流石に」

「食べちゃダメだよ! 炭なんだよ!? 体に悪いんだよ!?」
「……でも、なのはが作ってくれたものだし」

「違うよ! 私はこんな炭の料理を作ろうとしたんじゃなくて……」
「うん。 でも、折角の料理がもったいなかったから」

「だけど……」
「なのはが作ったものなら、私は炭だって毒だって食べてみせるよ。
 だって、私にとってはなのはの料理っていうだけで一番のごちそうなんだから」

「フェイトちゃん……」
「それに、こうやって新婚生活の時には料理を焦がしてた、って。
 後で絶対にいい思い出になると思うんだけどな?」

「……にゃは。 もう、フェイトちゃんってば……。
 (私を喜ばすことが本当に上手なんだから……)」
「ああ、だけど食べ続けてると案外クセになるかも、コレ」

「ふふ……あむ」
「な、なのは!?」

「う゛ぇ……美味しくないよ、フェイトちゃん」
「なのは、なんで……」

「だって、フェイトちゃんがクセになるって言ったから……」
「そ、それは……そうだけど」

「それに、なのははフェイトちゃんの奥さんだもん!
 愛しい旦那様とは少しでも同じ気持ちを共有したくて」
「だ、旦那様……」

「これからはね、楽しいことも、辛い気持ちも、
 全部二人で半分こにしたいって、そう思うの。
 
 きっとそれが出来るのは、凄く幸せなことだから」
「なのは……」

「だって、その為の二人なんだから。 でしょ?」
「……そうだね。 これからは一人じゃないんだよね?」

「そうだよ。 ずっと一緒だよ、フェイトちゃん」
「……ねぇ、なのは?」

「うん?」
「さっきからずっと言いたかったことがあるんだけど」

「うん」
「そのエプロン、似合ってる。 凄く可愛いよ」

「あ、ありがとう、フェイトちゃん……」
「どういたしまして」

「にゃはは……」
「ふふふ……」





「そういえば、結局うちから届いた荷物って何だったのかな?」
「あ、そうだね。 ちょっと持ってくるよ」



「どう? 重いの?」
「ううん、そんなには。 送り状には食品等って書いてあるけど……」

「ちょっと貸して。 中身を先に見たいから」
「ん、わかったよ、なのは」





「にゃー!?」

「な、なのは!?」

「な、な、なななな……」
「え? え? …………あ」



「あ、赤マムシドリンク? スッポンエキス?」
「こっちは栄養剤とか……士郎愛用媚薬? 何なのコレ、なの……はぁっ!?」



「お~と~う~さ~ん~」
「な、なのは、落ち着いて!?」

「だ、だって、こんな……こんな……」
「わ、わかったから、とりあえず落ち着こう、なのは! ね?」

「落ち着けないよっ!
 だってこんなの、お父さん達は私を何だと思って……」



「大丈夫だよ、なのは」
「何が大丈夫なの!? こんな、まるで私にフェイトちゃんを襲えって言ってるみたいな……」

「それでも、大丈夫だから」
「え?」





「私はなのはだったら襲っても襲われてもいいって思ってるから!!」



「…………」
「だから、大丈夫……って、なのは?」

「うん、なのは大丈夫。 ちょっと頭痛がするだけだから……」
「な、なんで私の事をそんな冷たい目で見てるの!?」

「うん、大丈夫。 フェイトちゃんの性癖を理解し切れてなかったなのはが悪いんだよね……。
 ごめんね、ダメな妻で……」
「ダメな妻なんかじゃないから!? とりあえず落ち着こう、なのはっ」



「これ、捨てちゃうけどいいかな?」
「捨てなくても押入れとかに入れておけばいいんじゃ……」

「ううん、いいの……私ね」
「う、うん」

「あんなものに頼りたくないの」
「うん。 ……うん?」

「私は、自分の魅力だけでフェイトちゃんを振り向かせたいから」
「なのは……」

「だから……ん」
「チュ……ん。 それなら、確かに必要ないね」

「フェイトちゃん」
「だって私は、もうなのはの虜だから」

「フェイトちゃん!」
「なのは……。
(箱の中から媚薬だけこっそり抜き出したなんて、とても言えないよね、はは……は)」

「ねぇ、もう一回キスしようか?」
「うん、なのはが望むなら何度でも。
(とりあえず、今度なのはが眠ってる時に試してみよう……)」

「? なんでフェイトちゃん、そんなに笑顔なの?」
「な、なんでもないよ」
コメント

No title

 フェイトさんが夫ですか。つまり、入り婿ですね♪ でも、僕としてはお嫁さんが良かったかも。
 まぁ、お嫁フェイトさんはね、僕が書けばいいですし、まぁ、いいや。
 さて、フェイトさんが微妙にヘタレていますね。そして、なのはさん、奥さんなのに、フェイトさんを襲うとか(笑
 正直、襲ってくださいという感じですが(ちょ 
 とにかく、甘い新婚生活ごちそうさまでした。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。
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