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短編SS「おおみそか」
いよいよ年末ですね。
来年もよろしくお願いします。
……なんで1月1日開設にしなかったんだろう、うちのブログ……(今更)
それでは、SSは追記からどうぞ。
(コメントレスは明日します、すいません……(汗))
来年もよろしくお願いします。
……なんで1月1日開設にしなかったんだろう、うちのブログ……(今更)
それでは、SSは追記からどうぞ。
(コメントレスは明日します、すいません……(汗))
「ねぇ、フェイトちゃん!」
「な、なに? なのは」
「前に学校で聞いたよね? 大晦日ってどういう日なのか、ちゃんと調べてきてくれたかな?」
「調べてきたよ。 なのはからの宿題だったしね」
「それじゃあ問題! 大晦日に食べる物の定番と言えば何でしょうか?」
「うん、わかるよなのは! 答えは……これだよっ!」
ゴトリ
「……えっと……フェイトちゃん、これは何?」
「何って……味噌煮込みうどんだけど」
「何で味噌煮込みうどんなの?」
「だってはやてが……」
『大晦日って言うのはな、普段質素な物を食べている偉~いお坊さんが、
一年間辛い修行に耐えたご褒美に、一日だけ贅沢な物を食べる事が認められた日なんよ』
『そ、そうなんだ……』
『それでな、大晦日っちゅうのも実は当て字で、本当は味噌煮込みうどんを食べた坊さんがもらした一言が、そのままその日の名前として今日まで使われとるんよ』
『へぇ、どんな?』
「……で、そのお坊さんはなんて言ったのかな?」
「『おお! 味噌か!』って。 だから、みんなこの時期になると必ず味噌煮込みうどんを……って、なんでそんなに怖い顔をしてるのなのはっ!?」
「ソウカナ、ナノハコワイカオナンテシテナイヨ?」
「してるよっ! 将来魔王とか呼ばれそうなくらい怖い顔してるよ!?」
「残念ながら不正解っ!」
「え~!? ちょっと自信があったのにな……」
「その自信も他人からの受け売りでしょ?」
「は、はい……そうです、そうでした……」
「んもう……はい」
「?」
「そばだよ、そば。 年を越すときにはそばを食べるのが日本の風習なの」
「そうなんだ……」
「でね、ここからは……そ、その……」
「? なのは?」
「恋人同士で食べる場合の、食べ方なんだけど……」
「こっ!? こ、こ、恋人!?」
「どんぶりと箸はひとつずつでね、こうやって……はい、あ~ん」
「な、なのはっ!」
「ちゃんと口を開けて……でないと、恥ずかしいよ……」
「あ、あ……ん……」
「恋人同士の場合は、こうやって体をくっつけて食べさせ合うのがお約束なんだよ」
「そ、そうなんだ……でも、なんで?」
「なんでって……“そば”っていう言葉にかけて“私は来年もあなたのそばにいるよ”って、そういう意味なんだけど……」
「なのは……」
「ふぇ、フェイトちゃん!?」
「なのは、口を開けて?」
「あ、あ~ん」
「なのは……私は来年も、再来年も、これから先ずーっと一緒にいるよ? 約束する」
「フェイトちゃん……。 なのはも……なのはも同じだよ。
ずっと、ずっとそばにいるからね、フェイトちゃん……」
「なのは……」
大掃除をしていた時に、私は少し埃を被った写真を見つけた。
それは幼い、まだ小学校三年生だった時のなのはと私を写した写真だ。
「懐かしいね」
後ろからいつの間にか来ていたなのはが、私の背中越しにその写真を覗いている。
その写真に写った私たちは、仲良くそばを食べさせ合いっこしていた。
「この時は気づかなかったよ。 まさかはやてだけじゃなくてなのはも嘘をついてたなんて」
「にゃはは……」
そう、恋人同士がそばをそばで食べると言うのは、なのはの作った逸話で。
でも、だけど。
「だけど、あの時の誓いは本当になったし、あながち間違ってないかもね?」
「フェイトちゃん……」
私たちがそばにかけて誓った約束。
私たちは今も“そば”にいる。
「さて、早く掃除を終わらせてそばを食べようか」
「うん、ヴィヴィオも初めての年越しそばを楽しみにしているみたいだし」
「それなら余計に早く終わらせないとね」
私たちは今年もそばを食べ、年を越す。
この先それが何年続くか、先のことはまだわからないけれど。
「なのは、台所の掃除お願い! 私は窓を拭いてくるよ!」
「うん! 頑張ろうね、フェイトちゃん!」
新しい家族、友人たちと共に、これからも毎年そばを食べて新しい年を迎えたいと思う。
愛するなのはの隣で……。
今日の夜9時ごろから突発的に書いたのでほぼ推敲なしです。
まあ、いつも大した推敲はしていないんですが……。
前半小学生分、後半19歳分で書いてみました。
19歳分は自分にしては珍しく台詞間の描写も書いてみたり。
そしたらクサくなってきて……(赤面)
とりあえず、声を大にして言いたいのは。
年内に間に合って良かった!(ぉ)
それでは、良いお年を~(あと5分後には新年ですが(汗))
「な、なに? なのは」
「前に学校で聞いたよね? 大晦日ってどういう日なのか、ちゃんと調べてきてくれたかな?」
「調べてきたよ。 なのはからの宿題だったしね」
「それじゃあ問題! 大晦日に食べる物の定番と言えば何でしょうか?」
「うん、わかるよなのは! 答えは……これだよっ!」
ゴトリ
「……えっと……フェイトちゃん、これは何?」
「何って……味噌煮込みうどんだけど」
「何で味噌煮込みうどんなの?」
「だってはやてが……」
『大晦日って言うのはな、普段質素な物を食べている偉~いお坊さんが、
一年間辛い修行に耐えたご褒美に、一日だけ贅沢な物を食べる事が認められた日なんよ』
『そ、そうなんだ……』
『それでな、大晦日っちゅうのも実は当て字で、本当は味噌煮込みうどんを食べた坊さんがもらした一言が、そのままその日の名前として今日まで使われとるんよ』
『へぇ、どんな?』
「……で、そのお坊さんはなんて言ったのかな?」
「『おお! 味噌か!』って。 だから、みんなこの時期になると必ず味噌煮込みうどんを……って、なんでそんなに怖い顔をしてるのなのはっ!?」
「ソウカナ、ナノハコワイカオナンテシテナイヨ?」
「してるよっ! 将来魔王とか呼ばれそうなくらい怖い顔してるよ!?」
「残念ながら不正解っ!」
「え~!? ちょっと自信があったのにな……」
「その自信も他人からの受け売りでしょ?」
「は、はい……そうです、そうでした……」
「んもう……はい」
「?」
「そばだよ、そば。 年を越すときにはそばを食べるのが日本の風習なの」
「そうなんだ……」
「でね、ここからは……そ、その……」
「? なのは?」
「恋人同士で食べる場合の、食べ方なんだけど……」
「こっ!? こ、こ、恋人!?」
「どんぶりと箸はひとつずつでね、こうやって……はい、あ~ん」
「な、なのはっ!」
「ちゃんと口を開けて……でないと、恥ずかしいよ……」
「あ、あ……ん……」
「恋人同士の場合は、こうやって体をくっつけて食べさせ合うのがお約束なんだよ」
「そ、そうなんだ……でも、なんで?」
「なんでって……“そば”っていう言葉にかけて“私は来年もあなたのそばにいるよ”って、そういう意味なんだけど……」
「なのは……」
「ふぇ、フェイトちゃん!?」
「なのは、口を開けて?」
「あ、あ~ん」
「なのは……私は来年も、再来年も、これから先ずーっと一緒にいるよ? 約束する」
「フェイトちゃん……。 なのはも……なのはも同じだよ。
ずっと、ずっとそばにいるからね、フェイトちゃん……」
「なのは……」
大掃除をしていた時に、私は少し埃を被った写真を見つけた。
それは幼い、まだ小学校三年生だった時のなのはと私を写した写真だ。
「懐かしいね」
後ろからいつの間にか来ていたなのはが、私の背中越しにその写真を覗いている。
その写真に写った私たちは、仲良くそばを食べさせ合いっこしていた。
「この時は気づかなかったよ。 まさかはやてだけじゃなくてなのはも嘘をついてたなんて」
「にゃはは……」
そう、恋人同士がそばをそばで食べると言うのは、なのはの作った逸話で。
でも、だけど。
「だけど、あの時の誓いは本当になったし、あながち間違ってないかもね?」
「フェイトちゃん……」
私たちがそばにかけて誓った約束。
私たちは今も“そば”にいる。
「さて、早く掃除を終わらせてそばを食べようか」
「うん、ヴィヴィオも初めての年越しそばを楽しみにしているみたいだし」
「それなら余計に早く終わらせないとね」
私たちは今年もそばを食べ、年を越す。
この先それが何年続くか、先のことはまだわからないけれど。
「なのは、台所の掃除お願い! 私は窓を拭いてくるよ!」
「うん! 頑張ろうね、フェイトちゃん!」
新しい家族、友人たちと共に、これからも毎年そばを食べて新しい年を迎えたいと思う。
愛するなのはの隣で……。
今日の夜9時ごろから突発的に書いたのでほぼ推敲なしです。
まあ、いつも大した推敲はしていないんですが……。
前半小学生分、後半19歳分で書いてみました。
19歳分は自分にしては珍しく台詞間の描写も書いてみたり。
そしたらクサくなってきて……(赤面)
とりあえず、声を大にして言いたいのは。
年内に間に合って良かった!(ぉ)
それでは、良いお年を~(あと5分後には新年ですが(汗))
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